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埼玉の建築スケッチMAP 青山恭之のブログ
作品集works
桶川の家

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<コンパクトに住む>

 ■ JR桶川駅から、歩いて10分程度の敷地。周辺は、農家のお屋敷も散見できるなか、新しい住宅が建ち始めているところです。畑や、公園の緑などが間に挟まれて、「ぬけ」のある、良好な住環境が維持されています。そんな街区に、26坪ほどの土地を求められたのは、若いご夫婦。お二人のためのコンパクトな住まいが目標です。

 

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 ■ 第一種低層住居専用地域に該当し、建蔽率50パーセント、容積率80パーセントという最も厳しい規制がかかっています。お二人といっても、要求される機能から面積を積み上げていくと、建蔽・容積ともにぎりぎりまで使い切る必要がありました。さらに、廊下的な空間をつくらない工夫や、開放的な階段として、全体をワンルームに近づけること、水回りを最小寸法で計画することなどを重ねることで、シンプルながら豊かな使い方のできる空間が実現しました。上の二枚は、主室(リビング・ダイニング・キッチン)の写真です。L字型の空間の要の部分にキッチンがあり、南と東の両方にサービスが可能です。

 

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 ■ 南からの光をなるべく取り入れたいことと、北側からの高さ制限があり、屋根は、南に高い片流れを採用。その屋根が高まった南側に、タタミ1.5畳の吹き抜けを設けました。ここは、北側の階段部分やそこに隣接して設けた空気循環の縦ダクトと対になって、家全体に空気の循環を作りだします。二階床レベルでは、吹き抜けを囲んだ手摺の腰部分の簀子を寝かせることで、簀子床となり、そこに立つことで窓の開閉などが可能になります。

 

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■ 玄関と主室の間の建具の面材は、和紙調のポリカーボネイトを選びました。欄間は透明。奥の上部に、吹き抜けの簀子が見えています。上り框の板は取り外し可能で、床下収納のふたを兼ねています。

 

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■ 全体は、二間(3640ミリ)のグリッドを基盤にした骨格となっています。外部空間として要求されたカーポートと自転車置き場を道路側に配置し、建物はL字型の平面となりました。二階の西側にタタミ6畳分のルーフテラスが設けられ、道路に面した西側の壁(上の写真)は、ルーフテラスの腰の高さまで開口を設けない一枚の壁で、都市への構えを形成しています。

 

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 ■ 内部は、松材の床と、桧合板大壁の外周壁、それ以外は、柱と梁が露出した真壁として、ワンルーム的構成を強調。外壁は、ガルバリウム鋼板の小波です。

 

Photo ; Yasuyuki Aoyama

所在地/埼玉県桶川市

構造/木造二階建て

施工/榊住建

竣工/2014年