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埼玉の建築スケッチMAP 青山恭之のブログ
コラムcolumn
初めての焼津

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  2月下旬、二泊三日で焼津に行きました。目的は、ここのところ悪くしている足の機能回復です。でも、それだけでは味気ないので、初めて訪ねた街の様子を書き留めておこうと思います。

 さて、静岡県というのは、近い割にはちゃんと旅をしていない県です。新幹線・東海道線で通過したのは別として、伊豆地方を除くと、三島に一回、富士と清水も一回、静岡市は二回、浜松に一回行っているのですが、宿泊したのは高校時代に行った清水の一泊だけです。今回の焼津は初めての訪問で、さらに二泊するというのは僕にとっては稀有なことなのです。

 東京駅を午後発の新幹線、こだまに乗るのも何時以来でしょうか。静岡で降り、在来線に乗り換えて焼津へ。下りでは安倍川駅の次が用宗駅で、車内アナウンスだと、「あべかわ・もちむね」と続いて、安倍川餅・・・と聞こえます。その安倍川餅はこの安倍川に由来するというのは、後で知りました。焼津駅近くのビジネスホテルに宿泊。最初の画像は、6階の部屋からの南方面の眺めです。画面の左、南東方向に港があってその先に海が見えます。見る限り、平ったい街というのが第一印象でした。

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 二日目の午後、街を歩きました。市街は、瀬戸川という川の河口の平野に形成されているのですが、駅前通りは、小石川という川を横断します。その地点にかかる「めがね橋」です。港町だけあって、海の生き物などがあしらわれています。

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 その駅前通りの風景です。車道は駅から港方面への一方通行で、パーキングのためのスペースが設けられています。その分歩道が広くとられ、アーケードも設置されています。しかし、この静けさは何でしょう。車も通っていなければ、人も歩いていない。車社会になっているのに歩行者を優先した設計にしたために、どちらにも中途半端だったということでしょうか。多くの店舗がシャッターを下ろしたままの風景は、これが日常なのか、たまたまなのか? 日本有数の漁業の街のはずなのですが・・・。

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 三日目の午後には、港まで足を延ばしました。時間的に水揚げは終わったのか静かな港に、大きな船が泊まっていました。大型クレーンを備えているので、土木作業の船かと思ったのですが、「第二はやぶさ丸」で検索してみると、海外用の巻き網漁船ということがわかりました。こんな大きな船で、大人数で遠いところまで行って、大量に獲ってきた魚を我々は食べていると思うと、考えさせられます。

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 今回の旅では、行きも帰りも富士山にはお目にかかれなかったところ、この時、港から、頂上付近のみが見えているのに気づきました。北側から見た富士は、頂上が平らに見えるので我々はそれに慣れていますが、南からは、最高峰の剣ヶ峰がとんがって見えます。望遠で撮ってはいるものの、「近いな」と感じました。

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 港のそばで見かけた石造の倉庫です。昔はこんな倉庫がたくさん並んでいたと、地元の方が教えてくださいました。港街らしい家並みというのが、もっと南の沿岸漁業を主に営んでいる漁港の方に残っているようですが、またの機会にしました。

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 この日の夕方、駅前のビルの屋上に登ってみました。そこから港の方向を見た写真です。海のむこうに、伊豆半島が長々と伸びて見えていました。伊豆半島の西側を望むというのも、初めてかもしれません。カシミールの画像も、合わせて載せておきます。

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 初めての焼津で、タイミングにもよるのでしょうが、やや寂しい印象を受けて帰ってきました。日本の地方都市全体の問題なのかもしれません。でも、次に行く時には、もう少し活気のある話題を拾ってくることができたらと思います。(写真・文;青山恭之)