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埼玉の建築スケッチMAP 青山恭之のブログ
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埼玉の建築スケッチ、№114、大山民俗資料館(白岡市)

投稿日:2017年12月10日

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 昭和12(1937)年に建てられた大山小学校の校舎のうち、校長室・職員室を活用するかたちで、昭和56年に開館した民俗資料館。鉄筋三階建ての新校舎の脇に、ひっそりと建っている。

 訪ねたのは平成27年10月、蓮田駅からのバスを八幡神社前で下車し、どこまでも水平な田園地帯を歩いた。途中、柴山伏越という元荒川と見沼用水が立体交差する土木施設がある。隣接する常福寺には、見沼代用水ゆかりの井沢弥惣兵衛の供養塔があり、平らな土地で水をあやつる先人の苦労がしのばれる。

 小学校の敷地は用水に面し、正門に向けてかかる橋に、「陣屋前橋」とあった。陣屋の跡地に学校がつくられた名残だろう。資料館の建物は、モダンな清潔感がただよい、ボディーは下見板張りで縦長の窓が並び、中央に車寄せが張り出して、瓦屋根を支える二本の独立柱と二本のピラスター(付け柱)が洋風な意匠を静かに主張している。昭和の初期に、この平たい田園地帯にできた学校建築は、平屋ながら、明治とは明らかに違う新しい時代の雰囲気を発信しているのだ。

 残念ながら、平成29年9月末日をもって、資料館は閉館となってしまった。